ミステリイーター!

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物語の「王道」を裏切りたい

世の中に存在する様々な物語には、ある種のお約束というものがどうしても付きまといます

いくつか例をあげると、
・刑事ものやハードボイルドものにて、最後の最後にまで追い詰めた真犯人が撃った弾丸が主人公の胸に命中する→しかし恋人や家族からもらったお守りや写真が入ったペンダントに阻まれて一命を取り留める
・特撮もの、戦隊ヒーロー系にて、敵に向かって強力な武器の試作品を撃つ→「やったか!?」→やれてない、場合によっては敵がパワーアップして反撃してくる
・洋画にて、毎回陽気な黒人が出てくる、未知の生物に襲われて車で逃げようとするが中々エンジンがかからない「よしよしいい子だ、いい子だから動いてくれ!」、主人公が異常なものを見たと周囲に告げると「サム、あなた疲れているのよ」

・・・まあ洋画系はありがち過ぎて、ネタにされている感が無きにしも非ずですが

ともかく、AといったらB、CといったらD、という風に、ある展開は確実にまた別の決まった展開に繋がっていく、という事が物語の王道、つまり「お約束」に当たります

具体的に王道ストーリー、というと思い当たるのは、あの「水戸黄門」でしょう
ME中には水戸黄門が好きという特に意味も無い設定のキャラがいますが
いやごめんなさいホントあれ完全に何も考えずノリでやっていただけなので

黄門さまは2人のお供を連れて全国を回り、悪徳商人や悪代官に困らされている民衆を助けます
(ちなみに史実では関東内しか漫遊しなかったそうですが、詳しくは割愛)
そして悪代官たちの前で「この印籠が目に入らぬか」と突き付けると、相手はひれ伏して一件落着、と相成ります
聞いた話によれば、番組の中で印籠を出す時間が決まっていたそうで、1分でもズレたら抗議が来たらしいのですが、それもまた割愛

さて、この王道という概念、上記の戦隊ヒーローや水戸黄門のように一般に十分周知が進んでいるものは「様式美」として認知され、むしろそうでないと納得がいかなくなりさえします
考えてもみてください、新兵器であっさり怪獣がやられてしまったらどうでしょうか、また黄門さまが悪代官をちぎっては投げちぎっては投げ・・・という方法で強引に解決に向かってしまったらどうでしょうか。何それ見てみたい
しかし様式美が確立されていない他の大多数の作品で王道展開を行うと、「またか・・・」と思われてしまいます

例えば世の中にある全ての刑事小説で、犯人を追いつめる→銃弾を受ける→家族の写真、が共通して結末になっていたらどうでしょうか
どれを読んでも話の展開が分かるため次第に読者は離れていき、そのジャンルそのものが廃れてしまうかもしれません

だからこそ、水戸黄門のような一部の極々例外を除き、物語には意外性、つまり王道展開の裏切りが必要となってくるのです
いい意味で期待を裏切る、というわけです

前回ブログに出した小説でも、精一杯悩んで「裏切り」の手法を取り入れました
・夜の街を2人のモブが「何か怪しいものが出現する」という話をしながら歩いている→予想としては「この直後に裏路地から出てきた何かに襲われる」「2人組なのでどちらかが豹変する」→しかし現れたのは主人公陣のようなので一安心→視点が移動して今裏路地に出てきたはずの2人が出てくる→じゃあ今のは誰だ!?

・・・まあ書き方の技術論的な話をすると、メイン視点を動かす事は読者の混乱に繋がるので回数は出来る限り抑えろ、らしいのですが(´・ω・`)

ともかく、このような形で「裏切り」を使った物語をどんどん書いていきたいです
特にME2では、この手法をいくつかメインのストーリー上に組み込んでいきますので、どうぞご期待ください
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  1. 2013/10/03(木) 01:43:15|
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